プレイステーション3でリメイク発売予定だった伝説(?)のゲーム「ダンシングアイ」が発売中止になってしまい枕を涙で濡らしていたところ、ポリゴンエロゲーの会社・FULLTIMEから「ダンシングなんとかと張り合う!」というコピーで"ILLUSION FIELD -幻影現実-"なるゲームが発売されました。アクションゲームとしては天下のナムコに敵うわけがない、と思いつつも、せっかくだから買ってみる事としました。
ゲームシステム
ダンシングアイと張り合う!と言いつつも、ゲームシステムはかなり違います。
↑のようなマスのステージに対し(手・足・胸・尻など、筒状になっているステージが多い)
- マスの上で3回攻撃するとそのマスが壊れ、通過できなくなる(じっとしていると落ちて死ぬ)
- 一定割合(50〜80%、ステージ毎に指定)のマスを破壊すると、ステージクリア
- 移動はマウス(移動したいところにポインタを移動し、左クリックするとそちらに移動)
- アイテムでパワーアップ、赤(3回攻撃が2回、1回で壊れるようになる)・青(周囲もまとめて破壊する)・黄(ためて壊す式になり、十分ためれば1回で壊せる)の3種類がある
一定割合のマスを壊すとクリアというのは「クイックス」や「ヴォルフィード」「ギャルズパニック」、マスを一枚ずつ壊すのは「燃えよ!ゴンタ」、壊したところが移動できない、というのは「ディグダグII」を連想させますが、それらのゲームと比べてこのゲームがよろしくないのは、
- 戦略的に移動し、一気にマスを破壊するような技がない
- 壊し方によっては移動ができなくなり、手詰まりになる
この2点です。(1)はとにかく端からマスをちまちま破壊していく、というプレイになってしまい、やっていてゲームというより作業感が強いのです(敵が寄って来難くなるようにマスを壊す、というテクニックはあるので、全くの作業ゲーではありませんが)。また、(2)はパズルゲームとしてならこれもありなのですが、立体でどこがどうつながっているのがわかりにくい状態で手詰まりになると、これはやっててかなりイライラ来ます。マウスでのプレイを前提としているので、あまり細かいアクションゲームとしては作り込めなかったのかもしれませんが、やっていてちと残念でした。
あと、↑のように自キャラが完全に隠れてしまう状態がたまに発生するのは、まあしょうがないとはいえゲームとしてはちと‥‥‥
グラフィック
パッケージのねーちゃんを含め、出るのは3人です。他の2人のねーちゃんは、
こんな感じで、かなり美麗です。私個人としては「造形はもっとアニメ調で簡略化して構わないから、3人だけじゃなくて10人、20人くらい出せなかったかな……」と思うのですが、このへんは好みの問題もありますし、強くは言えないところです。
ゲーム後半ではブラやパンティを剥いでいく感じがエロくて楽しいです(笑) ただ、パンティを剥ぐとそこにモザイクがかかり、ゲームの進行上難度が上がるのは(やむを得ない事とはいえ)困ったものではありますねー。
シナリオ
公式のストーリー紹介は何を言っているかさっぱりわからねえので端的に説明すると
とまあお約束な展開なのですが、3人の守り子の一人の名前が「かー・ぼちゃ」だったり氷のドラゴンの名前が「アイスチョコッピ」だったり、おふざけ的要素も強いです。おふざけ的要素を入れるのは、昔のイリュージョン作品(「魔界」等)からの伝統(?)のようですが、ふざけるならとことんふざける、お約束的に行くならちゃんとお約束を一通り守る、の方が私の好みではあります。張り合う相手のダンシングアイが、いきなりかたつむり女が出てきてクリアする(かたつむりの殻を全部取る)と
「いやーん、もうなめくじになっちゃったー」とダレた口調でつぶやくようなゲームなんだから、こちらも馬鹿まっしぐらでやって欲しかったなあ。
まとめ
最後に箇条書きでまとめると
- ゲームシステムはエロゲーメーカーがつくった割にはそれなり。ただ、やっぱりダンシングアイほどは面白くない、練り込みが甘い
- ねーちゃんは美麗だが人数が少ない! 3Dキャラなら、ちょっとした変更でたくさん増やせるんじゃないの? 正直寂しい
- シナリオはおふざけが中途半端。やるならとことんふざけてみろ!(ただ、それすると売れないかなあ‥‥‥)
こんなところです。パッケージ見て「好みだー!」という人、軽くアクションゲームで遊んでもいいかな、ちょっとずつ服脱がすっていいよね、という人にオススメ、ダンシングアイ的なものをあまり期待すると拍子抜けするので注意です(笑)
あとひとつ。3DTV playによる3D化、フルスクリーン表示にしたところ画面がおかしくなってしまいました。イリュージョン系のゲームだからやっぱりダメなのかな、と思ってあきらめかけたのですが、グラフィックドライバを入れ直して改めて試してみたところ、今度はできました! 飛び出る度合いはさほどではありませんが、やっぱり3D機能が使えるとちょっと嬉しいものです。