昭和46年生まれのデブおっさんが、思いつくままに一部の人にしか価値のない記事を書くブログです。
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ネット釣り師とその判別術

はじめに書いておきますが、私は『釣り』が嫌いです。事実は事実として、創作は創作として書かれるべき、読まれるべき、と考えています。ただ、そうはいっても「虚実入り混じる話」を好む人が世の中に少なからずいる事をわかってはいますし(怪談話等が昔から行われてきた事を考えれば、今に限った話でもないのでしょう)、そんな中ネットでいろいろなテキストを読むにあたっては『釣り』に付き合っていくよりありません。そんなわけで、一部で話題(?)のこの本を買ってみる事としました。他に2つほど理由がありますが、それについては後ほど。

『ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』という書名ですが、内容としては『どのようにしてネットのテキストが釣りかどうかを見破るか』が主体です。『ここまでしなければ、釣りかどうか見破るのは難しい』という意味では、『手口はこんなに凄い』という事なんでしょうね。見破る方法別に

  1. 釣りとは何か(概要)
  2. 文章の内容から(何を取り上げているか等)釣りかどうかを見破る
  3. 文章のくせから(文体、使用単語等)釣りかどうかを見破る
  4. ネットでのやりとりから釣りかどうかを見破る
  5. その他ネット特有の技術から(画像、ID等)釣りかどうかを見破る

と章立てされています。それぞれ、判別に際しては「はっきり白黒付くもの」「可能性が高い、低いを読み取るもの」や、「かなり手間がかかるもの」「読み慣れていれば簡単なもの」があり、適切なものを適切に用いて見破るのが良い、という事ですね。はっきりしたセオリーがないので難しい話ではありますが、それだけ趣味としては面白い、という事なのでしょう。

第6章では、釣りとネットデマの類似性から、ネットデマの見破り方について解説されています。「『釣り』ってかなり悪趣味に見えるかもしれませんが、こんな実益もあるんですよ!」みたいなアピールにも見えますが、確かに役には立ちますね。

全体としての感想ですが、

  • 過去に『釣られた』経験のある人が、今後釣られないようにしたいと思う

場合、かなり有用な本かと思います。また、この判別するテクニックを逆用すればより有効な『釣り』ができる、という意味では、釣りの嫌いな私にとってはあまり望ましくないのですが、まあこれはしょうがない事でしょうか……

おまけ1・はてなユーザーの叫び


駄コラですいません……ただ、本のタイトルに「2ch発言小町はてな、ヤフトピ」と書いてあるくらいだから、2、3ページくらいはてな異常さ特性について熱く論じてるんじゃないか、と期待してたんですよー、ホント。

おまけ2・koboの割引と印税

私はこの本をkoboで購入したのですが、

もう一度koboにチャンスをください【90%OFFクーポン付】

というメールをもらい(半年くらい何も買わないと届くらしい)、このキャンペーンを使用しました。ずいぶん安く済んで私としては助かったのですが、こういうクーポンを使った場合、著者に入る印税ってどうなるんでしょう? googleで『kobo 割引 印税』等で検索してみても、それらしい説明は(今のとこ)出てきません……

  1. クーポンを使っても使わなくても、購入に対し印税は変わらない
  2. 実際に購入者が払った金額に対し、決まった割合で印税が出る
  3. 何らかのシステムにより、(1)(2)の中間の額になる

どれなんでしょうね。知っている方がいたら、教えてもらえると嬉しいです。