「真夏の東京でマラソンは無理だろう」と誰もが思っていたのに止められなかったのを「外圧」で止めてもらってみんながホッとする、というのは日本らしくていいラジよね。
— PsycheRadio (@marxindo) 2019年10月16日
真夏の札幌も東京とたいして変わらないんだけど。 https://t.co/k1oAFph7WC
— 本城 (@kensei_honjo) 2019年10月17日
さっきも書いたように8月の札幌と東京では平均気温でも最高気温、最低気温の平均でも4度前後の差がある。
— PsycheRadio (@marxindo) 2019年10月17日
↑のやりとりを見て、実際のところどうなんだろう、気象庁のサイトには過去の気象データが置いてあり、利用しても良いようだ、という事で、素人ながらちょっとデータを見てみる事としました。最高気温、平均気温、最低気温とあるわけですが、多くの人が夏の暑さでイメージするのは最高気温だろう、という事で2015~2019年(5年分)の7月24日~8月9日の最高気温(17日×5年=85日分)、としました。
まずは平均、東京は32.7℃、札幌は28.5℃で、その差は4.2℃でした。↑の返答にもある通りですね。ただ、平均は実感とはあまり一致しない事も多いだろう、という事で、2.5℃区切りで東京と札幌の日数を比べてみました。「札幌は北海道の中ではあまり涼しくない、涼しいのは道東だ」みたいな声もあるようなので、ついでに釧路のデータも調べてみました。
地点 | 東京 | 札幌 | 釧路 | 東京 | 札幌 | 釧路 |
---|---|---|---|---|---|---|
25℃未満 | 0日 | 5日 | 67日 | 0.0% | 5.9% | 78.8% |
25.0~27.4℃ | 6日 | 26日 | 9日 | 7.1% | 30.6% | 10.6% |
27.5~29.9℃ | 9日 | 28日 | 6日 | 10.6% | 32.9% | 7.1% |
30.0~32.4℃ | 17日 | 18日 | 3日 | 20.0% | 21.2% | 3.5% |
32.5~35.0℃ | 31日 | 8日 | 0日 | 36.5% | 9.4% | 0.0% |
35℃以上 | 22日 | 0日 | 0日 | 25.9% | 0.0% | 0.0% |
合計 | 85日 | 85日 | 85日 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
要点を箇条書きにすると
- 猛暑日(最高気温35℃以上)になった日は東京では22日(25.9%)もあり、それに対して札幌は0日
- 真夏日(最高気温30℃以上)で比べると東京は70日(82.9%)、札幌は26日(30.6%)。札幌の方が半分以下ではあるものの、ないわけではない
- 釧路は真夏日すら3.5%、圧倒的涼しさ
です。「猛暑日を避ける」が第一の目的であれば、札幌開催ははっきり効果がありますが、真夏日回避だと可能性は高まるもののあくまで「より起こりにくい」程度に留まる、という事のようです。釧路だったら気温的には文句なしですが、移動手段的にまあ無理なんでしょうね(笑)
もうひとつ、それぞれの日の東京と札幌の最高気温の差を比べると
比較 | 日数 | 割合 |
---|---|---|
札幌の方が暑い | 6日 | 7.1% |
札幌が0.0~2.4℃涼しい | 22日 | 25.9% |
札幌が2.5~4.9℃涼しい | 21日 | 24.7% |
札幌が5.0~7.4℃涼しい | 21日 | 24.7% |
札幌が7.5~9.9℃涼しい | 11日 | 12.9% |
札幌が10℃以上涼しい | 4日 | 4.7% |
合計 | 85日 | 100.0% |
私個人としては札幌でした方が安全だと思いますが、札幌に変更しても東京とたいして変わらない事になる「可能性もある」のもまた事実です。安全と金を科学的に比べるなんて事はできませんし、あとは政治的判断でしょう。