「エロゲー? 絵さえかわいければ、ゲーム内容がどんなだって売れる世界なんでしょ? そんなのゲームじゃないよ」
……などと揶揄されるエロゲーの世界。逆に言えば「絵のかわいさ」はエロゲーには必須。誰もがそう思っていた時、日高真一社長率いるオーサリングヘブンが1999年に発売した「Theガッツ!」。この作品、
- 舞台は建設会社。登場する女性7名のうち、3名が筋肉ムキムキ作業員。
- 他の4名も「レイプしてくれないと人を呼ぶ」とか「昼間にぐっすり眠るためにセックスで疲れさせてくれ」など、『かわいい』というベクトルとは180度違うような女性ばかり
と、この業界の常識をぶち破る、あっと驚く内容でした。一部変わり者達に受けたのか、シリーズ化され現在第5弾まで発売になっています。
さて、話変わってエロアニメ業界。景気が良さげな(?)エロゲー業界にあやかってか、これを原作としたアニメが数多く発売されています。当然、売れ線作品が題材になるわけですが、2004年6月8日に
という発表があって、再びあっと驚く人多数。確かに、エロゲーの世界で一番シリーズが長く続いた作品(「5」まで続いたエロゲーは、他にはない……と思います)かもしれません5作もシリーズが続くタイトルというのはほとんどありませんが、なんでわざわざこの作品を選ぶのかと疑問に思ったわけです。これに対し、アニメアンテナ委員会の代表取締役・村上恒一氏は、このように述べています。
(「何故「THEガッツ!」の製作を思い立ったか」)(Theガッツ!をアニメ化したいという企画を出したのに対し)
「ふ〜〜〜ん、皆 馬鹿にして、相手にしてくれないのね・・・・」
「金も出してくれないのね・・・・・・・・・うん、解った・・・・もういい・・・」「・・・・・・よし・・・・・自分で出すか〜〜〜〜〜〜〜〜」
……これは「なぜ自分の会社でTheガッツ!を作ろうと思ったか」であって、「なぜTheガッツ!という作品をアニメ化しようと思ったか」ではありません。ただ、ここまで思うほど、村上氏はTheガッツ!をアニメ化したいという熱意に満ち溢れていた事はわかります。
12月発売予定だった本アニメ、ちょいと遅れて2月25日に発売になりました。変なエロブツ好きの私としましては、これは買わねばなるまい!というわけで、通販で頼んで発売日前日に入手しました。で、見た感想なのですが、かなり急いで話を詰め込んだ感はありますが、けっこう原作ゲームに忠実な作りです。ただ、絵はかなり感じが違うところもあるので、画像を引用しつつコメントなぞをしてみたいと思います。
ちなみに、パッケージとDVDの画像はこちらです。比較対照として、エロゲーのCDメディアも並べてみました。
安全第一です(意味不明)。
主人公、ふられる
好きな女の子に告白したところ「あなたって、頼りないし……」という理由で断られてしまう主人公。ゲーム版の女の子に対し、アニメの方は全然顔の違う、かなりキツめな感じに描かれています。主人公の頼りなさを強く示したかったためなのか、5年という時代の流れで、女性のイメージがそれだけ変わったという事なのか。アニメの方では、実際にムキムキの男性が街でモテモテのシーンまで入っていて、断った女の子の「頼りない(身体)」が単なる口実でない事まで示しています。いいのか?
三池寛子
「筋肉質になれるバイトをやって、金を稼ぎつつマッシブな身体を作ろう!」という主人公は、舞台となる建設会社「猫柳建設」に向かいます。そこで、現場責任者の三池寛子カントクの面談を受ける事になる……のですが、ゲーム版ではあっさり採用されるのに対し、アニメ版では「いかにも頼りなさそうな身体つきよね……」と言われてしまい、そう簡単には進みません。で、何をするかというと「(体力があるかどうかを試す)実技試験をして差し上げます」というわけで、ナニをするのでございました。いきなりそりゃねぇよ!と思うのが普通でしょうが、ガッツ!世界ではこれが普通なのです。エロアニメだから、さくさくエロシーンを入れなければならないわけで、まあ妥当な改変だと思います。
絵の感じは、ゲーム版とあまり違わない……かな? ちょっとアニメの方が、若作りに描かれてるような感じです。ゲーム版の方では「オバサン」と揶揄されて「私って、そんなにオバサンに見える?」と主人公を誘惑するシーンがありまして、そのあたりの影響かもしれません。
谷川晴美
元気なナニが幸いしたのか、無事合格になった主人公。そこになぜか走って突っ込んでくるお茶くみのねーちゃん、主人公と激突し、その弾みで主人公のナニをくわえてしまいます。さらに、一発出すまでお口でくちゅくちゅ、最後には白濁液の味を見て「もっと鉄分を取られた方が良いと思いますよ」とのたまわり去っていってしまいます。
ゲーム版の方では、さすがにここまでいきなりな描写はなかったよう思います。主人公の分のお弁当を手配するのを忘れたから、おわびにサービス……とか、ぐったり疲れた主人公に元気になるマッサージと称してサービス……とか、そんなもんでした。三池カントクのエロシーン同様、急ぎ足でエロシーンを入れたかったのでしょうが、ちょっと馬鹿っぽく描かれ過ぎているようで、少し引いてしまいました。ガッツ!世界の常識は異様ですが、馬鹿というのとはまた違うんでないか、と思いまして……。
絵の感じも、目が大きくちょっとケバめ(?)で、私の好みの方向からはちょっとずれてて残念です。まあ、このへんは人それぞれでしょうが。
高原美奈子
THEガッツ!シリーズの象徴、筋肉ムキムキ現場主任の高原美奈子さん、通称「タカさん」。アニメ版の方も、ゲーム版同様いい身体してます。元から強烈なキャラなせいか、ゲーム版と雰囲気はかなり近いと思います。
しかし、今回のアニメでは顔見せだけで、エロシーンはございません……って、えーーーー!? タカさんのくんずほぐれつを期待してこのアニメを買った人は、その股間の猛りをどうすればいいというのでしょう(って、そんな人はいないのかしらん)。夏に出るという後編ではちゃんとエロシーンがあるようですが、中止になったらまさに看板に偽りありだなあ、うん。
早坂彰
主人公と同期のアルバイト。男にしてはかわいい顔立ちをしていると思ったら、実は女性だというオチなのですが……
こちらも残念ながら顔見せだけ。女性作業員はこの3人だけなのですが、前編でエロシーンはいずれもありません。繰り返しになりますが、「マッシブ」を期待して本作品に注目していた人は、前編の方は見送った方が無難でしょう。1人くらい、入れてくれても良かったと思うのですが……。
矢口文子
工事現場の近くに住んでいる女性エロ漫画家さん。夜型生活をしているので、昼間の工事の音がうるさくて仕方ない、ぐっすり眠れるように、バンバン激しくナニをしてくれる男を出せ、と猫柳建設に要請を出し、主人公が派遣されるわけですが……
雰囲気はほぼゲーム版同様で、あまりエロゲーに出てきそうにないお姉さんです。セリフにもかなり力が入っていて、
打ち合わせってのは、男の腰と女のケツがバンバンッ!って打ち合わせるんだよ!
オヤジもいいけど、やっぱり若い男はサオのそり具合が違うぜぇ!
たまんねぇ! いいぜ! 出していいぜぇ!
と、イカレした発言てんこもり。いいネ!
その他
ゲームでは、もう一人ナニなキャラが出るのですが、アニメ版では出てきませんでした。それらしい描写はあったから、後編で出てくるのかもしれません。
アニオタの友人・S君に見せて評価を聞いてみたところ、
「エロ入りコメディとして話はけっこう良くできててテンポ良く見せてると思うし、作画の方もエロシーンの使い回しがやや気になるものの、それなりにちゃんとしている。声の方も問題なし。柴田秀勝氏が友情出演しているのも嬉しい。粗製濫造のエロアニメの中では、良くできている部類に入るんじゃないか?」
との事でした。後編も、出たら買いたいと思います。
補足
DVDのメニューにある「最新情報」、選ぶと「魔界天使ジブリールVol.3 3月25日発売」というのが出るのですが、止め絵1枚でアニメーションはまったくなし。ちょっとくらい動くシーンが入ってもいいんじゃかなろうか。それだけ製作が難航してるって事なのかしらん。














