- 作者: 久部緑郎,河合単
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: コミック
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ラーメンうんちく漫画・ラーメン発見伝の18巻目です。18巻も出せばネタもぼちぼち尽きるだろうに……と思いつつ、この巻でも芹沢サンの魅力が爆発していて非常にいい感じです(笑)。ラーメンマニア・有栖サンのセリフより
これはラーメンに限らずいろんなジャンルで言えることだと思うけど…
ギリギリまで無駄を削り、本質的なものだけで成立した表現というのは一般受けしにくいからね。
この芹沢サンのラーメンも、その美味しさは極めてさりげなく、ここにある品の良さ、洗練の凄さというのは、それなりの味覚や料理の知識を持った人間じゃないと物足りないと感じると思う。
つまり、分かる人には分かるってやつだね。
もっともボクは、そういうラーメンはうまいと思っても好きではない。
たくさんの人を喜ばせ、ビジネスとして成立してなんぼの世界なんだから、分からせる努力を放棄してお高く居直ったようなものはどうかと思う。
ちょっと長く引用しましたが、「芸術」とか「文化」とかで語れない世界では、この後半の部分が重要な事だと思います。まあ、店が潰れないレベルまで客が来るのであれば、「本質的なもの」へのこだわりをあえて捨ててまで、「たくさんの人を喜ばせ」る必要もないわけですが……。