「汗と涙の結晶」、転職後のレベル上げでどれくらい稼げるか

※この記事はバージョン1.2時代のもので、古いです。最新(1.4)のはこちらを参照の事。

しばらく更新が滞っておりましたが、何をしていたかというとWii+ドラクエ10を購入し（WiiはWiiUの出るタイミングで買ったせいか、中古で3,000円と破格でした）、現在やりこんでいます。キャラ名はこちらで名乗るつもりはありませんが、ちょいと面白い実験みたいな事をしてみたので、それを報告します。

ドラクエ10は、戦士・魔法使い・僧侶などの職業のほか、武器・防具鍛冶、木工、裁縫などの技術職があり、装備はプレイヤーがつくるのが基本です。武器防具店ではほとんど購入されないようになり、他プレイヤーがつくったものをバザーで購入します。また

武器は一度装備すると自分しか使えなくなる
自分しか使えなくなったものは、売っても二束三文でしか買ってもらえない

という特徴があり、一度良い装備を買うとなかなか次の新しい装備の乗り換えが起き難いという問題（？）がありました。そんな中、昨年12月末の大型バージョンアップで「汗と涙の結晶」システムが導入されました。これは、

装備を身につけある程度強い敵と戦闘・勝利すると、装備個別の「つかいこみ度」が上がる
「つかいこみ度」が100になると、装備を「汗と涙の結晶」に変換できる
良い装備ほど、「汗と涙の結晶」は多く入手できる
汗と涙の結晶は強い装備をつくるための素材として使うので、バザーで高く売れる

というもので、装備の乗り換えを推進するものです。また、ドラクエ10では低レベルの敵でも経験値がちゃんともらえるため（ネットゲー初心者でも気楽にパーティプレイができるための配慮と思われる）、いかにも露骨な作業的プレーが有利になる、という問題がありましたが、「ある程度強い敵」というのはそれへの配慮とも言えます。

さて、ドラクエ10には転職システムがあり、転職直後は「ある程度強い敵」ばかりになります。すなわち、転職直後からある程度（レベル20くらい？）まではこの「汗と涙の結晶」をとても稼ぎやすい状態となります。今回、新職（魔法戦士）への転職ができるようになったので、「結晶稼ぎを主目的としたプレイをした場合、どれくらいの時間で何個の結晶を稼げるか？」を調べてみる事としました。

稼ぎ方の方針

さて、ここからはプレイしてる前提の文でいきます（笑）。結晶稼ぎの方針ですが、

装備は事前にまとめ買いする。購入場所は各ギルドがあるバザーを選び、とにかく安く買う
購入数は、武器10個に対し体上下各４個、頭３個、腕足各２個とする。盾はLV1で装備できるろくなものがないため、LV7から装備、２個購入とする
錬金は自分でやる（私の場合ツボ錬金なので、自分でひたすらルーレットを回す）。つける効果は、素材が一番安い初級錬金とする
「できのよさ」は基本的に★★★のものを購入するが、2,000Gオーバーする場合★★でがまんする
転職前の職で、レベルの高いサポートなかまを雇う

とまあ、こんなところ。(1)は稼ぐためにはとても大事です。グレン（武器・素材）、ウェナ（裁縫）、エルトナ（木工）、ドワチャッカ・レンダーシア（防具）と、面倒臭がらずに回るのが良いです。(2)は「つかいこみ度」の上がり方が、武器に対し盾・体上下が約40%、頭約30%、腕足約20%と見たので、それに合わせての購入数となります。武器10個が全部結晶になる回数、すなわち1000回は戦闘をしないとならないわけです。(3)(4)も稼ぐためにはとても大事です。既に錬金済みのもので結晶を効率良く稼ぐのは困難で、自分でやるのが間違いありません。錬金失敗のゴミ装備を集めて初期投資を少なくやる、というのもひとつの方針ではありますが、まあこれは後ほど‥‥‥　(5)ですが、自分とサポート仲間のレベル差があり過ぎると経験値がほとんど稼げない、あまりの大きいレベル差は良くない、というのが定説（？）なのですが、今回の稼ぎの場合、経験値が低ければ低いほど弱い敵と何回も戦える（「つかいこみ度」が上がる）というメリットがあります。12hの雇い代が50〜60Gくらいで一番強いキャラを雇うのが良いでしょう。

装備購入と錬金

続いて、私が実際にプレイした装備の購入、および錬金の結果を下表に示します。

装備名称	できのよさ	バザー価格	錬金素材	錬金結果			錬金回数	錬金費用	結晶
青竹の弓	★★★	350	げんこつダケ	◯	◎	パ	3	714	5
青竹の弓	★★★	390	げんこつダケ	◎	◯	◎	3	714	5
青竹の弓	★★★	399	げんこつダケ	◯	◯	◎	3	714	5
青竹の弓	★★★	400	げんこつダケ	パ	◯	◎	3	714	5
せいどうのつるぎ	★★★	340	げんこつダケ	◯	×	◯	3	714	4
せいどうのつるぎ	★★★	350	げんこつダケ	◯	◯	◯	3	714	4
せいどうのつるぎ	★★★	350	げんこつダケ	◯	◯	◎	3	714	5
せいどうのつるぎ	★★★	350	げんこつダケ	◯	◎	◎	3	714	5
どうのつるぎ	★★★	350	げんこつダケ	◎	◎	◯	3	714	5
どうのつるぎ	★★★	435	げんこつダケ	◎	◯	◯	3	714	5
どうのつるぎ	＋２	95		◯	◯		0		2
せいどうの盾	★★	350	小さな貝がら	◎	◯		2	408	2
せいどうの盾	★★	350	小さな貝がら	◎	◯		2	408	2
皮のよろい	★★★	1,275	小さなこうら	◯	◯	◯	3	699	4
皮のよろい	★★★	1,280	小さなこうら	◯	◎	◯	3	699	5
うろこのよろい上	★★★	1,000	小さなこうら	◯	◯	◯	3	699	4
うろこのよろい上	★★★	1,000	小さなこうら	パ	→	→	1	233	4
皮のズボン	★★★	798	小さなこうら	◯	◯	◯	3	699	4
皮のズボン	★★★	800	小さなこうら	◎	◯	◯	3	699	5
皮のズボン	★★★	800	小さなこうら	◯	◎	パ	3	699	5
皮のズボン	★★★	888	小さなこうら	パ	◯	◯	3	699	4
皮のぼうし	★★★	950	小さなうろこ	◎	◯	×	3	399	4
皮のぼうし	★★★	1,000	小さなうろこ	→	パ	→	2	266	4
うろこのかぶと	★★★	860	小さなうろこ	◯	◯	◎	3	399	5
皮のてぶくろ	★★★	1,700	するどいキバ	◯	◎	×	3	900	4
皮のてぶくろ	★★★	1,700	するどいキバ	◯	◯	◯	3	900	4
皮のくつ	★★★	488	ちょうのはね	◯	◯	◯	3	756	4
皮のくつ	★★★	488	ちょうのはね	◯	◯	×	3	756	4
合計		19,536						17,458	118

装備の購入で50分、錬金で70分、これだけで合わせて約２時間を要しました。装備代金で約2万G、錬金費用で約1万8千Gを要し、手持ちが乏しいとこういう実験もできませんねー、厳しいもんです。武器・防具鍛冶と比べ、裁縫・木工には確実性の高い攻略法があるとの事、★★★装備もそちらの方が安いので、なるべくそちらでつくれるものを買った方が収益は改善されるでしょう。
あと、今回のテストとは直接関係ありませんが、初級錬金を回しまくって大雑把な失敗率が出て来ました。１回目は3%以下、２回目は4%、３回目が13%、まあこんなもんか、といったところです。また、３回の錬金で大成功・成功・成功だと結晶が５つ、大成功なしだと４つになりますが、前者が12回・後者が13回でほぼ半々という結果も、収益上重要なデータです。ツボ錬金LV31・銅の錬金ツボ★（100G/個）で試した結果ですが、もっと良いツボ使えば結晶５つの割合が増え、収益は上がるのでしょうか‥‥‥むーん。

戦闘とつかいこみ度のたまり方

続いて、実際に戦闘でどれくらいつかいこみ度がたまったかを表にまとめました。

	盾	頭	体上	体下	腕	足
0-100	−	29	37	38	23	20
101-200	−	33	41	41	19	14
201-300	−	28	33	40	21	25
301-400	−	37	47	34	8	17
401-500	46	34	35	38	25	21
501-600	40	31	39	32	26	25
601-700	53	21	37	36	26	25
701-800	49	30	43	44	21	15
801-900	12	37	38	37	22	19
901-1000	−	20	30	33	9	19
1001-1100	−	−	20	27	−	−
平均	47.0	31.1	38.0	37.3	21.2	20.1

当初の予測である「武器に対し盾・体上下が約40%、頭約30%、腕足約20%」はほぼ予想通りだったものの、当然出るばらつきにより、きっかり武器10回分できれいに終了、とはなりませんでした。11回分はやらないと、半端が出てうまくない、という認識で良さそうです（＋２のどうのつるぎを買っているのは、あとから「やべー、こりゃ足りねーや」とわかったため）
また、100回戦闘勝利に要する時間ですが、

自分が一発で倒せる敵（スライムベスなど）‥‥‥約25分
サポートなかまが一発で倒せる敵‥‥‥35〜45分
サポートなかま３人がかりで倒せる敵‥‥‥50〜60分

くらいでしょうか。(1)が一番早くて良いわけですが、スライムベスだとLV1〜4（基本職なら88EXP、上級職でも117EXP）までで「強敵ボーナス」が終わってしまいます。武器スキル・パッシブスキルを駆使したとして、攻撃力50でオニオーン(LV7まで)、攻撃力80でバブルスライム（LV9まで）までいけるかもしれませんが、まああまり期待しない方が良さそうです。実際のところ(2)が狙いどころとなるわけで、私のプレイした感じだとモガリム街道の橋に出るしびれだんびらが、

常に１匹で登場する
狭い範囲にどんどん湧いてくる
特殊攻撃が少ない
LV45で雇えるレベルのサポートなかまの通常攻撃一発で決められる
LV17まで強敵ダメージが出る
（通常ドロップはしょぼいけど）レアは高騰中のヘビーメタルでおいしい

と、よろしいのでは、と思いました。しびれだんびらをひたすら狩ってれば、100戦闘勝利を35分くらいでできるのでは、と思います。私は100匹ボーナス狙いでふらふら狩場を変えたので、100戦闘勝利を１時間くらいかけてしまいましたが‥‥‥

成果

さて、頑張ってつかいこみ度をためた装備、ずらっと結晶マークがつきました。得られた結晶は前の表にある通り全部で118個！　今回はバザーで

94,000G/99個
18,000G/19個

で出したところ、いずれも５分で即売れました。出品料、手数料を引いて106,380G手元に返ってきました。武器代・錬金代を差し引くと、69,386Gの儲けです。時給でいくと、
69,386G÷(バザー50分＋錬金70分＋戦闘40分×11回）＝7,434G/時
で、経験値稼ぎのついで、と考えるとけっこうな稼ぎではないでしょうか？　まあ、結晶のバザー価格は今後どうなるかわからず、最低の基準（店売り500G）になると儲けは2万2千Gくらいになってしまい、時給も2300G/時くらいとショボイです。まあ、それでもやらないよりはやった方がいい‥‥‥んじゃないかな？

おまけ

「最初の装備と錬金が４万近くかかるって何だよ！　手持ちない俺にはやれねーって事じゃないか！」というツッコミはあるかと思います。これへの対策として、

錬金失敗のダメ装備を平均100Gで買う
得られる結晶は平均1.5個（＋２とそれ以下を１：１の割合で買う）とする

で同様に結晶稼ぎをすると、28個の装備(武器代2,800G)で得られる結晶は42個、利益900Gでバザーに売ったとして(900-100)×42＝33,600G、時給は(33,600-2,800)÷(バザー60分＋戦闘40分×11回）＝3,696G/時。上の約半分ですが、錬金職なし・手持ち3,000G以内で始められる、休日１日を費やして３万Gちょい得られる金策としては、まあ悪くないかと思います。